11/6(月)「権利擁護支援従事者研修(北海道京極町)」【報告】

 

AS-J権利擁護支援従事者研修開催報告書

 

1.日  時   平成29年11月6日(月) 10:00~16:00

2.会  場   ニセコ町民センター(北海道虻田郡ニセコ町字富士見95番地)

3.参加者数   34人(北海道後志管内29人、北海道後志管外5人)

4.プログラム

(1)講義「成年後見制度利用促進基本計画等の動向について」「意思決定支援について」

講師:佐藤 彰一氏(全国権利擁護支援ネットワーク 代表)

(2)講義「地域に根差した権利擁護支援~愛知県知多半島の事例より~」

講師:今井 友乃氏(全国権利擁護ネットワーク 事務局長)

(3)「グループワーク(権利擁護支援ニーズの事例検討)」

講師:水戸 由子氏(ジャスミン権利擁護センター 代表)

(4)「支援の展開と関係性の構築+まとめ」

講師:上田 晴男氏(NPO法人PASネット 理事長)

 

5.報  告

京極町生活サポートセンター広域実施関係機関(後志管内羊蹄山麓地区)である役場・社協職員が主な参加者であった。市民後見人養成講座受講者は京極町の1名であった。全権ネット副代表の田辺氏のご厚意で10月23日に札幌市で開催された全道権利擁護体制構築セミナーにて配布されたチラシを見ての、参加者は、厚岸町社協(後志管外)赤井川村社協(後志管内)の2名であった。参加された行政書士の2名は、ジャスミン権利擁護センター(札幌市)に登録している行政書士であった。今金町社協(後志管外)から全権ネット入会面接もかねて2名参加いただいた。

全権ネット 佐藤彰一代表による講義では、成年後見制度の動向と意思決定支援について深く学ぶことができた。全権ネット 今井事務局長による「地域に根差した権利擁護支援~愛知県知多半島の事例から~」では5市5町人口61万人対象で現在420件法人後見を受任。10年で600件受任したとのことであり、きりがない、地域の助け合いが必要。地域づくりと一緒に考えることという言葉が心に響いた。

グループワークでは、シャスミン権利擁護センター水戸事務局長の進行で複合支援ニーズについての事例検討を行い、グループ発表を行った。参加者から検討する視点を多く学び、他制度についての視野を広げることができた。NPO法人PASネット 上田理事長より、事例回答の説明があり、支援の見立て方(支援方針・支援課題・支援方法・支援目標)のポイントと支援における「関係性」(距離×時間×コミュニケーション)について学んだ。また今回の開催では開催地のニセコ町とニセコ町社協はじめ、羊蹄山麓管内+黒松内町の社協職員に当日の運営について事務局として協力をいただいた。その中でこの度、全権ネットに入会する社協(喜茂別町)と今後入会予定の社協があり、相互の交流を深めることができた。今後も全権ネット会員として、相互に連携を取り合い、このつながりを生かして、業務にあたりたい。

作成者 : 京極町社会福祉協議会

                               藤原 実菜子