3月11日(日)「権利擁護支援従事者研修(沖縄)」のお知らせ【報告】

AS-J権利擁護支援従事者研修開催報告書

 

 

1.日  時   平成30年3月11日(日) 10:00~16:00

2.会  場   沖縄県総合福祉センター

3.参加者数   58人(市内 10人、市外 47人、県外 1人)

4.プログラム

(1)「成年後見制度利用促進基本計画等の動向について」

講師:佐藤彰一さん

(全国権利擁護支援ネットワーク代表 / 國學院大學教授 弁護士)

(2)「意思決定支援について」

講師:同上

(3)「グループワーク(権利擁護支援ニーズの事例検討) 各グループからの報告」

講師:今井友乃さん

(全国権利擁護支援ネットワーク事務局長 / 知多地域成年後見センター事務局長)

講師:上田晴男さん

(全国権利擁護支援ネットワークスーパーバイザー / PASネット理事長)

 

(4)「支援の展開と関係性の構築+まとめ」

講師:今井友乃さん 上田晴男さん

 

5.報  告

当協会は昨年6月、全国権利擁護支援ネットワークに入会しました。その後すぐに、この研修開催についてお声がかかりました。当初は、現地事務局として運営していけるだろうかとの不安もありました。しかし、今井事務局長からの助言や関係機関の協力をいただきながら当日へ向けて準備してきました。

日曜開催にもかかわらず、多くの方が来て下さいました。権利擁護に対する参加者の意識の高さを感じました。職種は社会福祉士・精神保健福祉士・弁護士・司法書士・税理士・看護師・相談支援専門員・介護支援専門員・社協の専門員など多岐に亘ります。所属は行政・社協・病院・地域包括支援センター・訪問看護ステーション・障害福祉サービス事業所・介護福祉サービス事業所などでした。まさに権利擁護支援に従事する皆さんが集まりました。

(1)(2)は、成年後見をめぐる日本の動向、利用促進法の制定、意思決定支援をめぐる日本の議論、今後についての内容でした。佐藤代表より、データを交え、国とのやり取りも挟みながら解説していただきました。後見人を「黒子」と「黒衣」にたとえたところがとても分かりやすくて印象的でした。また、「支援者に能力がないためにやむなく行う代行」についてはとても考えさせられ、我が身を振り返ることができました。

(3)(4)は、今井事務長と上田スーパーバイザーのリードによるグループワークでした。ワークシートを使いながら、虐待の事例検討をしました。生命が第一であること、支援を受ける当事者がどう思うかを大切にすること、事例をシンプルに考えることの大切さ等を学びました。

研修会終了後の懇親会では20名が参加しました。講師の先生方、県内・県外からの参加者が互いに交流をしました。

この研修の開催により、つながりができたのではないかと思います。『全国権利擁護支援ネットワーク』に入会して良かったと実感しております。このネットワークを大切にしていけたらと思います。

 

作成者 : 一般社団法人 沖縄県精神保健福祉士協会

権利擁護委員会 委員長 川平哲郎