『権利擁護支援従事者研修』(9/7、鹿屋市)【報告】

9月7日に鹿屋市で行われました「権利擁護支援者従事者研修」のご報告です。
作成は、知多地域成年後見センター事務局長で、当ネットワークの事務局次長の今井友乃さんです。

 全国ネットでは、日本財団の助成金を受け、9月7日に鹿児島県鹿屋市の市民交流センターで、権利擁護支援従事者研修を行いました。
 参加者は30名で、社会福祉協議会で日常生活自立支援事業を行っている方、権利擁護センターでお仕事されている方、包括支援センターでお仕事されている方、ケアマネージャーをされている方など様々な方が参加されました。

 午前中は、全国権利擁護支援ネットワークの佐藤彰一代表が、「権利擁護支援の基本」「意思決定支援とエンパワメント」の講義をしました。
 午後からは、権利擁護支援ニーズの事例検討を、事務局次長の今井友乃がファシリテーとして、ワークショップで行いました。最後は、事例検討のまとめと「支援の展開と関係性の構築」という内容で、事務局長の上田晴男さんによる講義で終わりました。

 佐藤代表の講義の中では、権利擁護のとはどういうことを言うのか、実践としてはどうのような内容を指しているのかが、示されました。
 成年後見制度での意思決定支援の困難さが話され、権利擁護の視点から考える最近の話題である津久井やまゆり事件の整理も示されたました。
 参加者の感想では、意思決定支援が誘導にならない支援にしなければならないことに対しての現場でのむずかしさが書かれていました。
支援に正解はないという講師の言葉に受講されている実践者たちは改めで支援の奥の深さを感じているようでありました。
 事例検討では、色々な職種の方から、違った意見を聞くことができてよかった、とか、複合支援ニーズの検討が勉強になったと感想をもらっています。
 上田事務局長の最後の講義では、事例検討を受け、支援の展開、支援ニーズの見立て、支援方針の立案プロセスと作成ポイントについて具体的に話がありました。
 参加者からは、ユーモアを交えた話で、支援について整理ができたと感想をいただいています。

 鹿児島県という、南の地でこじんまりとした研修ではありましたが、皆さんの熱い意見交換もあり、充実した内容になったことに満足感を得た次第です。
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