1月30日(火)『権利擁護支援従事者研修(香川県高松市』【報告】
AS-J権利擁護支援従事者研修開催報告書
1.日 時 平成30年1月30日(火) 10:00~16:00
2.会 場 香川県総合福祉センター 7階大会議室
3.参加者数 65人(市内 34人、市外 29人、県外 2人)
4.プログラム
(1)講義「権利擁護支援の基本」
講師:佐藤 彰一さん
(全国権利擁護支援ネットワーク代表・国学院大學教授・弁護士)
(2)講義「意思決定支援とエンパワメント」
講師:佐藤 彰一さん(同上)
(3)グループワーク
「権利擁護支援ニーズの事例検討」
講師:今井 友乃さん
(全国権利擁護支援ネットワーク事務局長・知多地域成年後見センター)
5.報 告
全国権利擁護支援ネットワーク今井事務局長より、当法人に香川県で権利擁護支援従事者研修を開催したいとの依頼があり、現地事務局をお引き受けしました。佐藤先生のお話をできるだけ多くの関係者に聞いて欲しいと定員60名にしたものの、はたしてそれだけの人数が集まるのか心配していましたが、当日は65名の参加者で、正直ほっとしました。参加者の内訳も、児童関係(放課後デイ職員・スクールソーシャルワーカー等)、障害関係(障害支援施設職員・障害者事業所職員・相談支援事業所等)、高齢者関係(特養職員・地域包括支援センター職員等)、社協関係者・育成会関係者・成年後見人等受任者等々多岐に渡っていました。
講義は、権利擁護の言葉の意味等基本的な事項から始まり、国連障害者権利条約と我が国の成年後見制度における意思決定支援の概念のちがいや、エンパワーメントについて具体的にわかりやすく解説をいただきました。最後に権利擁護支援の最近の話題として、成年後見制度利用促進法、差別解消法施行、津久井やまゆり園の事件についても触れていただき、参加者からも、権利擁護や意思決定支援、エンパワーメント等今まで漠然としていたことが整理できた等の声が聞かれました。
午後からのグループワークでは、困難事例に対し、それぞれの立場から時間を忘れた熱心な討議が行われました。参加者からは、虐待の困難事案も、障害者や生活困窮の問題が含まれることが多くあり、こういう各方面の支援者による討議が必要だとの声が聞かれました。
最後になりましたが、講師の皆様には心より感謝申し上げます。
作成者 :NPO法人手をつなぐ香川後見センター
時岡 信一