12月10日(日)「権利擁護支援従事者研修・四日市市」のお知らせ【報告】
AS-J権利擁護支援従事者研修開催報告書
1.日 時 平成29年12月10日(日) 10:00~16:00
2.会 場 四日市市総合会館 8階視聴覚室
3.参加者数 33人(市内 5人、市外 14人、県外 14人)
4.プログラム
(1)講義1「権利擁護の基本」
講師:全国権利擁護支援ネットワーク代表 佐藤彰一 氏
(2)講義2「意思決定支援とエンパワメント」
講師:全国権利擁護支援ネットワーク代表 佐藤彰一 氏
(3)グループワーク
講師:伊賀市社会福祉協議会 田邊 寿 氏
講師:知多地域成年後見センター 今井友乃 氏
5.報 告
講義1では成年後見制度における現状報告と、いまさら誰にもきけない権利擁護の基本について丁寧に教えていただきました。さらに成年後見制度利用促進法の課題を確認し、利用者がメリットを実感できる制度にしていく必要性や地域のネットワークの構築について確認しました。
講義2では障害者権利条約の理念を確認し意思決定支援を実践するうえで、歌舞伎や能における黒子や後見を例にしながら意思決定支援の大事なポイントを確認しました。意思決定支援は本来ソーシャルワーカーが元々実践してきたものではあり、判断能力が不十分なので代わりに決定するのではなく福祉関係者らが関わりをしっかりもちその人のことについて判断し決定していく必要性を確認しました。
グループワークでは認知症の疑いのある母と療育手帳Bの子が同居する事例において支援をどのように組み立てていくかグループにわかれて検討しました。エコマップでケースの整理と見立てを個人ワークで作成し、グループワークで支援の方向性を検討しました。多職種が参加していたので「幅広い視点で意見交換がなされていたのがよかった」とたくさんの意見がありました。
本人を尊重し、本人の意向を聞き取り、支援をすすめていく、当たり前のことですが実践するのはなかなか難しい時があります。今後も権利擁護の支援をすすめる上で基本を大切にし、意思決定支援をしっかりできる専門技術とネットワークの必要性をあらためて感じさせていただける研修会でした。
作成者 : 四日市市社会福祉協議会